日向の縁側

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米津玄師 2025 TOUR JUNK/宮城初日 後編

2025年1月9日(木)宮城県利府町セキスイハイムスーパーアリーナで開催された米津玄師さんのライブ 宮城初日について個人的な感想や備忘録を書き残しておきたいと思います。

 

※ ライブの内容に関する記述を含みます。曲順など記憶違いの部分があります。個人的感想を含みます。ご注意ください。

※2025年6月9日:加筆修正、ライブ映像のリンクを貼りました。

 

前編はこちら☟

 

bino-music.hatenablog.com

 

 

「 POST HUMAN 」

最新アルバムの中では、例えばSF映画のような異色さのある楽曲。

人間の気配のない、荒廃した世界に一人たたずむこの歌の主人公(ロボットorアンドロイド?)の孤独な姿が想像されます。

どこか正体のわからないおそろしさを感じつつも、物哀しい余韻の残る光景を

「昔話の語り部」のように歌で紡いでいく米津さん。

(近未来の世界観なのに昔話って、奇妙な例えかもしれませんが)

 

「 M八十七 」

この曲の歌詞にある「引き合う孤独の力」・・・谷川俊太郎さんの詩集「二十億光年の孤独」から引用されています。

宇宙の果てしなさと、人間の孤独。途方もない時間と空間の中で人と人が出会う事の尊さ。

壮大な世界観に引き込まれます。

 

「 Lemon 」

ダンサー・チーム辻本が登壇。一人ひとりが手の平に包み込み掲げるライトの形は、薄黄色のレモンを模しているように見えます。

大切な誰かを思う、静かな祈りのような曲。

 


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「 海の幽霊 」

アニメーション映画「海獣の子供」の映像がアリーナのスクリーン一杯に映し出される中、轟く歌声。迫力の映像美。

 


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ただただ圧倒されて頭の中の言葉さえ失う瞬間でした。

 

「 とまれみよ 」

遮断機の鳴り響く警告音から始まる演奏。

ギターの中島さん(中ちゃん)遠目から見ても明るい金髪と全身で弾いているようなオーラ の立ち姿が見えます。

やらなければならない事が山積みの焦燥感。自分は今どこにいるのか。どこに進んでいくのか。それでも進まなきゃならない。

この曲の押韻の気持ちよさ、”呼べよJAFを速攻”というやけっぱち感溢れるフレーズが私は大好きです。

 

「 毎日  」

米津さんのオリジナルキャラ”とんがりくん”のイラストをモチーフにした映像演出がおもちゃ箱をひっくり返したようで面白くて可愛らしい。

この辺りから熱量が一気に加速していきます。

「 KICK BACK 」

ハンドマイクを持ちカメラ目線で歌声を飛ばす米津さん。「空想」のライブ映像で見た演出が目の前に!

「 LOSER 」での歌いながらステージ後ろに組まれた足場を上がっていく演出も「空想」の映像を思い出させます。

「 Flamingo 」ベース須藤さんの演奏がバチバチのグルーブ感で気持ち良い。”ベルベットのまなじり”というキラーワード。

ピースサイン 」空中に高く掲げられるピースサインで埋め尽くされるアリーナ。ドラムの掘さんのパワフルな演奏がこれでもかと盛り上がりに拍車をかけます。

外は未だ雪模様のはず。しかし会場内はすでに額の汗を拭いたくなるくらいの熱気に満ちていました。

そして満を持しての「ドーナツホール 」


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MVの映像と米津さんの生歌の夢のコラボ。米津さんがめちゃくちゃ楽しそうだし、楽しくて仕方がない。確実に近づく終わりの気配。終わってほしくないしずっと聴いていたい。

 

映画「ラストマイル」の主題歌 「がらくた」


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大団円。誰も取りこぼさない優しい朗読のような5分間の演奏。

ありがとうの挨拶の言葉と共にステージを後にする米津さんとバンドメンバー。

 

会場内に鳴り止まない拍手が響き、拍手がアンコールの手拍子に変わり、5分から10分弱は経ったでしょうか。再びステージ上に米津さんとバンドメンバーが登場してくれました。

 

(アンコール)

バンドメンバー紹介。ダンサーチーム辻本の紹介。

バンドはさすがの演奏力、米津さんの楽曲の再現をここまで違和感なくライブでやってくれるんだと感動ひとしおでした。

ダンサーチームはドラマチックで艶っぽく洗練されていて、耳では米津さんの歌を聞きながらもダンスに見入ってしまう瞬間が沢山ありました。

ギターの中島さん(愛称:中ちゃん 米津さんとは小学校の頃からの幼馴染だそうです)

仙台・宮城のご当地ネタを交えつつ、米津さんとの気の置けない仲を感じさせる楽しい掛け合いのMCに笑わされました。またぜひ仙台に来て(観光も)楽しんでほしいですね。

 

アンコールの演奏は全3曲。

アニメ「メダリスト」の主題歌「 BOW AND ALLOW 」


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今日限りの告知宣言・映像の後、初出しの新曲「 Plazma 」


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(リンクのライブ動画はいずれも東京ドーム公演の映像です)

 

 

目まぐるしく煌めく空間演出に見惚れているうちに

ラストナンバー「 LOST CORNER 」のイントロが流れ出します。

 

LOST CORNER 以前と以後で区切って良いのか定かではありませんが、新曲2曲を聴きながら、米津さんの制作においてまた新たなタームが始まっている事を感じました。

 

「 LOST CORNER 」のサビの

なあきっと消えないぜ 目に映るもの全て

というフレーズと、

 

米津さんのMCの一節

忘れてしまっても、なくならない1日にしましょう

という温かい言葉が重なり、一層深く心に残りました。

 

スクリーンにエンドロールが流れ、「General manager 米津玄師」の文字がスクリーンに映し出されます。

会場一杯に拍手が鳴り響きました。そして公演終了のアナウンスが告げられました。

 

 

  • 最後に

2025年の初頭を彩ってくれた TOUR JUNK 宮城公演。

これからも日々の暮らしの中で、きっと何度も何度も思い出す宝物のような記憶になることでしょう。

米津玄師さん。バンドメンバー、ダンサーチーム辻本の皆さん。運営に関わる全てのスタッフの皆さん。

本当に素晴らしい時間をありがとうございました。

 

 

ここまで感想が大変長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました!