幼少期〜青少年の頃に聴いていて心動かされた音楽。
ふと思い出して聴き返したくなるような、
頭の中に地層のように積み重なっていて
確実に今現在の自身のプレイリストに影響を与えてくれている音楽があります。
そして、最近の流行りの曲を聴いたり、新しい世代の音楽に触れて
ハッと聞き覚えのある懐かしい感覚を覚えた時
そのルーツを探りたくなってしまうのです。
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同級生に椎名林檎や東京事変の大ファンの子がいて、よくCDやDVDを貸してもらって聴いてました。
広島出身のダンスポップユニット・Perfume
学生時代にCDを片っ端からTSUTAYAで借りて聴きあさる位、ハマって聴いていました。
そしてボーカロイド。
2007年にニコニコ動画で投稿された「メルト」
米津玄師(ハチ)の「パンダヒーロー」「マトリョシカ」
動画投稿サイトの閲覧をきっかけにした新たな文化や音楽との出会いがありました。
時代はとんで2020年代。
昨今の第2次(もしくはそれ以上のリバイバルが繰り返されている)ボカロブームの影響なのか、子どもがボーカロイドの流行りの曲を好んで聴きたがるので
サブスク音楽配信サービスで楽曲を検索、再生して
子どもと一緒によく聴いていました。
そんな数多くあるボカロ曲の中で、耳に引っかかったのが
ツミキさんの「フォニィ」「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」
でした。
一聴して不協和音とも感じられる複雑で不安定なメロディーラインや
どこかいびつでやけっぱちで、怒りや悲しみ、苦味をはらんだ歌詞世界が
印象に残ります。
子どもたちのボーカロイドブームは一旦落ち着きましたが、大人世代である私の脳裏には
光る楽曲として確かに印象に残っていたのでした。
そして、今春4月から放映されている機動戦士ガンダム・ジークアクスの劇中歌を担当している事で話題になっている音楽ユニット。
ボカロ楽曲のクリエイター ツミキさんとシンガーみきまりあさんのユニットです。
ツミキさん自らがボーカリストになり、みきまりあさんとのツインボーカルやコーラスを入れている楽曲もあります。
ボカロPクリエイターでありながら歌える、ドラムも演奏される、多彩なマルチプレイヤーであるツミキさん。
彼らのユニット「NOMELON NOLEMON」に出会う事になったのは、米津玄師氏のタイアップ楽曲がきっかけでしたが
ある楽曲やアーティストをきっかけに、新しい音楽に出会えたとも言えるし
時代をまたいで好きな音楽のエッセンスが数珠つなぎに繋がったとも言えるかもしれません。
ジークアクスの劇伴曲は「ミッドナイト・リフレクション」「きえない」「HALO」など
楽曲単体で聴いても名曲揃いなのですが
個人的に推したいのはこのアルバム。
この記事の流れを踏まえて、あえて他のアーティストを引き合いに出す言い方をしてしまいますが
上にあげた椎名林檎、米津玄師、中田ヤスタカの楽曲が好きな方に刺さるポイント、楽曲を聴いていてハッとする瞬間があるかもしれません。
(過去の音楽インタビュー記事で、影響を受けたアーティストに彼らの名前を挙げていたのが印象的でした)
おすすめしたいポイントは
みきまりあさんのパワフルで変幻自在な歌声。
ここ数年間心惹かれる女性ボーカル(の楽曲)になかなか出会えていなかった私にとっては
かなり嬉しい遭遇でした。
大きな事を言ってしまうと、このアルバムを聴いて
「かつて時代を揺るがした音楽は、新しい世代へ継承されていくんだ」と感じました。
彼らの楽曲をたくさん聴いて密かに応援していきたいと思います。
これからも更なる活躍が楽しみなアーティストです。
拙い文章でしたが、ここまでご覧いただきありがとうございました!