日向の縁側

家庭菜園の備忘録など、好きな事を気ままに書いていきます

玉ねぎ栽培記録 ②(+じゃがいも花の写真)

6月11日、暦の上では「入梅」です。

 

畑の土から半分顔を出した玉ねぎは日に日に育ち、大きいもので直径5〜6cm大まで成長しています。

玉ねぎの葉は大人の膝を超える位の高さになり、青々とした葉が空に向かってピンと伸びています。

この葉が茶色くクタッとなってから1週間後が収穫適期との事です。

「ケルたまルビー」という赤玉ねぎ。

「ケルたま」という白玉ねぎの2種類。

どちらも収穫が楽しみです。

 

玉ねぎから少し離れた所に、今年もじゃがいもを育てています。

植え付けからもうすぐ50日。じゃがいもの青々とした葉の頂点に蕾が膨らんで、花が咲いてきました。

今年初めて植えた「とうや」は白色の花。キタアカリは薄紫色の花。

メークインは濃い紫色と白の模様が混ざった花弁です。

じゃがいもの花も枝葉もそれぞれに個性があって面白いです。

キタアカリの花

 

6月初め、じゃがいもの畝を立てた間の土(畝の間の通路)の表面が青緑色に変色しているのに気づきました。

「何だろう?」と思い調べてみると、

 土壌の中の鉄分が還元されて青色になる事があるそうです。

(酸化と還元。確か中学校の理科の授業で習った記憶がうっすらあります。)

 

とうやの花

 

我が家の畑は、やや水捌けの悪い粘土質の土です。

雨の後の気温の上昇と乾燥によって土が固まり、酸素不足になって変色しているのでは?と考えました。

これでは野菜たちの生育にも良くないですね。

固まった表面を鍬で耕し直し、株の周りに3回目の土寄せをしてみました。

 

じゃがいもの葉も所々元気がなくなっていたので、少しだけ液肥を混ぜて水やり。

しゅんとしていた葉っぱにハリと元気が戻りました。水分不足でもあったようです。

 

メークインの花

 

気温や湿度が上昇し、植物にとっても人間にとっても健康管理に気をつける時期。

適切な水分と環境整備は大切だなと改めて感じました。

 

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

※ 玉ねぎ栽培記録 ③ → 随時更新予定です。

ルーツと「ルール」新しい音楽との出会い

 

幼少期〜青少年の頃に聴いていて心動かされた音楽。

ふと思い出して聴き返したくなるような、

頭の中に地層のように積み重なっていて

確実に今現在の自身のプレイリストに影響を与えてくれている音楽があります。

 

そして、最近の流行りの曲を聴いたり、新しい世代の音楽に触れて

ハッと聞き覚えのある懐かしい感覚を覚えた時

そのルーツを探りたくなってしまうのです。

 

 

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2004年の東京事変の楽曲「群青日和

同級生に椎名林檎東京事変の大ファンの子がいて、よくCDやDVDを貸してもらって聴いてました。

 

中田ヤスタカこしじまとしこのユニットCAPSULE

広島出身のダンスポップユニット・Perfume

学生時代にCDを片っ端からTSUTAYAで借りて聴きあさる位、ハマって聴いていました。

 

そしてボーカロイド

2007年にニコニコ動画で投稿された「メルト」

米津玄師(ハチ)の「パンダヒーロー」「マトリョシカ

動画投稿サイトの閲覧をきっかけにした新たな文化や音楽との出会いがありました。

 

 

時代はとんで2020年代。

昨今の第2次(もしくはそれ以上のリバイバルが繰り返されている)ボカロブームの影響なのか、子どもがボーカロイドの流行りの曲を好んで聴きたがるので

サブスク音楽配信サービスで楽曲を検索、再生して

子どもと一緒によく聴いていました。

 

 

そんな数多くあるボカロ曲の中で、耳に引っかかったのが

ツミキさんの「フォニィ」「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 

でした。


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一聴して不協和音とも感じられる複雑で不安定なメロディーラインや

どこかいびつでやけっぱちで、怒りや悲しみ、苦味をはらんだ歌詞世界が

印象に残ります。

子どもたちのボーカロイドブームは一旦落ち着きましたが、大人世代である私の脳裏には

光る楽曲として確かに印象に残っていたのでした。

 

SAKKAC CRAFT

SAKKAC CRAFT

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そして、今春4月から放映されている機動戦士ガンダムジークアクスの劇中歌を担当している事で話題になっている音楽ユニット。

ボカロ楽曲のクリエイター ツミキさんとシンガーみきまりあさんのユニットです。

 

ツミキさん自らがボーカリストになり、みきまりあさんとのツインボーカルやコーラスを入れている楽曲もあります。

ボカロPクリエイターでありながら歌える、ドラムも演奏される、多彩なマルチプレイヤーであるツミキさん。

彼らのユニット「NOMELON NOLEMON」に出会う事になったのは、米津玄師氏のタイアップ楽曲がきっかけでしたが

ある楽曲やアーティストをきっかけに、新しい音楽に出会えたとも言えるし

時代をまたいで好きな音楽のエッセンスが数珠つなぎに繋がったとも言えるかもしれません。

 

 

ジークアクスの劇伴曲は「ミッドナイト・リフレクション」「きえない」「HALO」など

楽曲単体で聴いても名曲揃いなのですが

個人的に推したいのはこのアルバム。

ルール - NOMELON NOLEMON

ルール - NOMELON NOLEMON

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この記事の流れを踏まえて、あえて他のアーティストを引き合いに出す言い方をしてしまいますが

上にあげた椎名林檎、米津玄師、中田ヤスタカの楽曲が好きな方に刺さるポイント、楽曲を聴いていてハッとする瞬間があるかもしれません。

(過去の音楽インタビュー記事で、影響を受けたアーティストに彼らの名前を挙げていたのが印象的でした)

 

おすすめしたいポイントは

みきまりあさんのパワフルで変幻自在な歌声。

ここ数年間心惹かれる女性ボーカル(の楽曲)になかなか出会えていなかった私にとっては

かなり嬉しい遭遇でした。

 

 

大きな事を言ってしまうと、このアルバムを聴いて

「かつて時代を揺るがした音楽は、新しい世代へ継承されていくんだ」と感じました。

 

彼らの楽曲をたくさん聴いて密かに応援していきたいと思います。

これからも更なる活躍が楽しみなアーティストです。

 

 

 

拙い文章でしたが、ここまでご覧いただきありがとうございました!

 

 


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カモシカとの遭遇

日中の気温が20℃を超え、夜間の気温も10℃を上回るようになってきたので、夏野菜の苗を購入し畝立て、植え付けをしました。

4月下旬に植え付けしたジャガイモの種芋が3週間経過して発芽し、5cm大にまで育った芽をさらに伸ばしてきています。

テントウムシダマシが葉の表や裏にかじりついて葉脈の間に穴を開けようとしてくるので、見つけ次第すぐに手で捕まえて空のペットボトルへ封印。

 

今年はちょっと尋常ではない量の毛虫が庭や畑に大量発生しています。近所に住む人に聞いても同じだそうです。葉の表面についている毛虫も取り除いていきます。

 

 

そうして静かに朝仕事をしていると、何かの気配と視線を感じました。

顔を上げると、なんとほんの50メートル先に野生のカモシカがいました。

つぶらな目と小さい角。ふさふさとした茶色い毛。大きさからして子どものカモシカでしょうか。身動きせずこちらをじっと見つめています。

 

よく見ると口をモグモグと動かしている様子。

畑の周りには大小様々な草木が生えているので、その若葉を食べにきたんでしょうか。

 

驚かせたりしないように静かに手を振ってみると、

若いカモシカは耳をバタバタと動かし、ブルブルっと鼻を鳴らすような音を立てました。

写真を撮ろうと思い、一旦その場を離れてから畑に戻ると、もうカモシカの姿はありませんでした。

 

そういえば最近、畑に正体不明の足跡がついていることがありました。

カモシカがどうかはわかりませんが、野生の動物がジャガイモの芽を食べにきたのかもしれません。

( 足跡のついている場所だけはいまだにジャガイモの芽が出てこないのです。

 掘り返してみると、植えたはずの種芋が見つかりません。 )

 

慌てず騒がず静かに見守っていきますが

野菜の苗を動物や虫からガードするためにも、日々の畑の動向には用心した方が良さそうです。

 

 

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

 

「カフネ」読書録

2025年 第22回本屋大賞を受賞された事で話題になっていた、岩手県花巻市出身の作家、阿部暁子さんの小説「カフネ」。

先日、近所の書店で購入して以来、少しずつ読み進め、先日読了しました。

物語後半からの展開にページを捲る手が止まらず、最後の方は夜更かしして一気読みしてしまいました。

 

(以下、本の内容について触れています)

 

 

弟の死をきっかけに、弟の元恋人の女性との関わりを通して家事代行サービスを手伝う事になった主人公。

主人公自身の人生における葛藤(実家の両親への複雑な思い、結婚後の苦悩など)のリアルな描写が印象的でした。

サービスやケアは、ただ誰かに善意を受け取ってもらって終わる一方的なものではなく、双方の思いを循環させその後の生活に還元させてゆくもの。

サービスやケアを提供する側もまた人間であり、苦しみや悩みがあって、それを抱えながらも前向きに進もうと奮闘しています。

一方で、様々な事情で前向きになる事が難しく、苦しい思いを抱える人にも、平等に現実は進んでいきます。

家族がいてもいなくても、一見幸せそうに見えていても、その人の心の中身を全て窺い知ることはできません。それがたとえ家族だったとしても。

家族だからこそ、なのかもしれません。

 

人が誰しも抱える「孤独」への気づき。

そして実際に手を伸ばして労う事。勇気を出して一歩踏み出す事。

本のタイトルにある「カフネ」という言葉の意味そのものを体現した物語だと感じました。

 

ミステリー要素もあり、あの場面は・・・あの時のセリフは・・・と新たな気づきが得られそうなので、これから2周目をゆっくり読んでいきたいと思います。

作品内に出てきたレシピも食欲をそそります。ぜひ参考にして作ってみたいものです。

 

 

ここまでご覧いただき、ありがとうございました!

川の記憶

 

最近、関東方面から田舎に引っ越した妹から、小さい頃に遊んだ記憶のある川の写真が送られてきました。

妹が引っ越した町は、子どもの頃に家族で住んでいた事のある町です。

様々なご縁があり数十年ぶりに住む事になった事を聞かされていました。

 

子どもの頃の数年間は、大人になってからの数年間とは比べ物にならないほど、ひとつの体験が濃密に記憶に刻まれる時間だったように感じます。

 

季節は夏。大勢の子どもたちと何人かの大人と一緒に、川に入り水遊びをしました。

晴れた日でしたが、裸足の足を浸した川の流れは心地よい冷たさ。

大きな川底石は子どもが乗るとグラグラ揺れて、表面にぬるりとした苔の感触がありました。足元を慎重に確認しながら歩いたのを覚えています。

少し離れたところの川辺でヤマメやアユを釣っている人もいました。

1時間か、2時間か、そのくらいの時間は遊んで帰りました。

水に入った後の身体が火照るような疲労感で、その日は疲れてぐっすり眠った事でしょう。

(断片的にしか覚えていませんが・・・)

 

今思えば水質がとても良くて、淡水魚の御影や水草がゆらめく綺麗な川でした。

母親には心配されましたが、付き添いの友達の親や大人たちが子どもたちを最初から最後まで見守っていてくれたのもありがたい事でした。

 

私にとって子どもの頃の身体的な感覚や記憶と結びついている風景は、海でもなく、山でもなく、川だったなあとふと考えました。

 

皆さんにとっての、川にまつわる思い出はありますか?

 

 

個人的備忘録を兼ねていますが、レイモンド・カーヴァーの「夜になると鮭は」という詩や短編集が収録されている短編集です。まだ読めていないので読みたい。

 

同名タイトルの曲が収録されている、川や水のイメージを豊かに呼び起こしてくれる音楽作品があります。

ceroというバンドの2018年5月16日にリリースされたアルバムです。

NHKホールでのライブ「別天」で体験した映画を見ているような没入感は未だに記憶に新しいです。

 

音楽を聴いたり書籍を読む時に、遡上する魚のイメージを空想していると、子どもの時に体験したあの冷たい水の流れや、足の裏に張り付く水苔のぬめりを思い出すのでした。

 

 

 

 

取り止めのない内容でしたが

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

 

玉ねぎ 栽培記録 ①

家庭菜園で育てている玉ねぎの栽培記録について、昨年秋からの経過を記しておきたいと思います。

全くの初心者ではあリますが

A ホームセンターで玉ねぎの苗を買って育てる。

B 育苗ポットに種をまき育てる。

上記2つのやり方を試みることにしました。

 

2024年10月上旬、ホームセンターで玉ねぎの苗と種、育苗ポットを購入。

育苗ポットに培養土を入れ、玉ねぎの種を植え付けます。

10月22日:さつまいもを収穫した後の畑に苦土石灰をまき、鍬で耕します。

1週間後に完熟堆肥を畑にまき、同様に鍬で漉き込みます。

10月29日:1列に4つの穴があいた黒マルチを畑にかけ、玉ねぎの苗を植え付けました。

この時、購入した苗は長さ10cm以上。種から育苗ポットで育てた苗は5cm弱。

苗の太さも前者と後者では2倍ほど違っていました。

 

3月下旬、天気が良く雪解けが進んだタイミングを見計らって、マルチの穴から玉ねぎ用肥料を追肥し、土を軽く被せました。

 

4月頭、風が強く畑の黒マルチが半分以上剥がれてしまい、マルチを撤去。

雨が少なく土が乾燥していたため、適宜ジョウロで水やりをしています。

 

そして4月21日現在。

畑に植え付けた苗のうち、Aの苗(ホームセンターで買ってきた玉ねぎの苗)は苗の太さが鉛筆の直径くらい、葉が3〜4本、高さは30cm大に成長しました。

一方、Bの苗(育苗ポットに種を蒔いて育てた玉ねぎの苗)は残念ながら大きく育つことなく枯れてしまいました。

 

Bが育たなかった原因として考えられるのは、種まきの時期が遅かったこと、畑に植えた時点での玉ねぎの苗の大きさが小さく細かったことでしょうか。いずれにしても生育がうまくいかず、冬の間の寒さに負けてしまったようです。

 

 

4月も後半となり、日照時間が伸びて日中の気温も上昇してきました。

元気な苗たちが収穫まで順調に育っていってくれることを願います。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

 

→ 次回:玉ねぎ栽培記録② 随時更新予定です。

「メダリスト」「BOW AND ALLOW」ミュージックビデオについて

アフタヌーンで連載中の漫画「メダリスト」

普段は漫画を読む機会が少ない方だと思っていますが、1巻を読んであまりの面白さにコミック本を全巻まとめ買いして読み、最新話までアプリで購入して読んでいます。

漫画を原作としたテレビアニメが深夜帯で放映されていますが、録画して鑑賞しています。

 

漫画もアニメも、子供と一緒に安心して楽しめる内容になっています。

本当に素晴らしく心動かされる作品です。

 

 

 

そのテレビアニメのオープニング曲でもある、

米津玄師「BOW AND ALLOW」のミュージックビデオが公開されました。


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クレジットの中に

映画「ぼくのお日さま」の監督、奥山大史さんの名前がありました。

 

bino-music.hatenablog.com

 


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奥山さんは映画のロケに際して、リンクの上でカメラ機材を背負い、演者と一緒にリンクを滑りながら撮影するスタイルをとられていました。

「 BOW AND ALLOW」のミュージックビデオでは、この映画のようにカメラマンがリンクの上を滑りながら撮影する方法をとったと思われる、躍動感あふれる映像が映し出されています。

空中からの映像もあるので、ドローンカメラなどもあわせて使っているのでしょうか。

 

 

映像の中の羽生結弦さんの姿はただただ美しく力強く、輝くようなエネルギーを放っていて

米津さんの力強い歌声や音楽と共鳴するかのように繊細に、一つひとつの演技を紡いでいるようにも見えます。

米津さんの真っ直ぐな視線、弓を引き絞る仕草や指先が指し示す先には、本物のメダリスト、羽生結弦さんが氷上を美しく舞う姿。

2人を対比させるように、同じ動作を重ねるカットが音楽とリンクしています。

 

「BOW AND ALLOW」は「メダリスト」という作品の中で懸命に成長しようとする登場人物たちを見守り鼓舞する、エールを送る楽曲として、これ以上ない応援歌だと思って聴いていました。

 

ところが今回公開されたミュージックビデオで

羽生結弦さんの唯一無二の演技によって、この歌詞の世界に新たな彩りや意味づけがなされていくようで

3分間の間、その美しさから一瞬も目を離すことができず、気づけば涙が止まらなくなっていました。

昨日から何回も何回も繰り返し観ていますが、何度見ても涙が出てきます。

何の涙なのか、もはや分かりません。音楽もフィギュアスケートも素人なので技術的な事はわからないのですが、とにかく物凄い映像を見た。という感覚だけが確かに残ります。

 

 

最後のシーン。リンクの上空に向かって手を伸ばす羽生さんと、画面が変わって白い雲の浮かぶ青空に向かって手を伸ばす米津さんのカット。

空を見上げる米津さんの横顔と立ち姿が少し笑っているようにも見えるのは気のせいでしょうか。

「いやー、羽生さん、ほんとやばすぎた。」って勝手に米津さんの声でセリフをつけたくなりました。

3/7追記:見返してみると、羽生結弦さんの横顔も演技をやり切った瞬間の達成感が伝わってくるような満面の笑顔に見えます。

 

2つの(また、それに関わるすベての方に対して)異なる才能に対する驚きと感嘆と尊敬をこめて。


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